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Column

企業がYouTubeに出ると何が変わる?出演8か月後に聞いた反響(WAGON 錦田さん)

2026.10.15

宮崎市のアパレル会社WAGON(ワゴン)の代表・錦田雅哉さんは、2025年12月にロカルTVの密着回に出演しました。公開から約10か月で、再生は4.4万回を超えています。

公開から7〜8か月がたった頃に錦田さんに聞くと、変化ははっきり出ていました。店頭で「YouTube見ました」と声をかけられるようになり、動画をきっかけに鹿児島から初めて来店して買い物をしたお客さんもいた。自社の縫製工場の存在も以前より知られるようになり、社内では「自分たちでもYouTubeをやってみたい」という話が出ています。

一方で、売上がいくら増えたかは分かりません。錦田さん自身が「正確な数字は出せない」と話しています。この記事では、数字で言えることと言えないことを分けたうえで、地方の会社がYouTubeに出ると何が起きるのかを、WAGONの8か月で見ていきます。

WAGONと出演した回の概要

WAGONは1993年に宮崎市で一軒のセレクトショップとして始まった会社です。2014年にオリジナルブランド「Short pants every day」を立ち上げ、さらに青島に自社の縫製工場を構えて、仕入れて売る商売から作って売る商売へ軸を移してきました。

項目内容
会社株式会社ワゴン(宮崎県宮崎市)
代表錦田雅哉さん
事業アパレル・雑貨の製造、卸売、小売
出演した回創業32年 地方アパレルショップの挑戦に密着してみた
公開日2025年12月20日(ロカルTV 第2回)
尺約38分
再生回数44,501回(2026年10月14日時点)

動画では、錦田さんの朝のサーフィンから店舗、青島の縫製工場までを1日かけて追いました。創業のいきさつや、通販が広がって商売の形を変えざるをえなかった時期の話も、錦田さんが普段の言葉で話しています。

YouTubeに出て起きた4つの変化

錦田さんに聞くと、出演後の変化は4つありました。

店頭で声をかけられるようになった

錦田さんはいまも週末は店に立っています。動画が出た直後の年末年始には、店舗で「YouTube見ました」「応援しています」と何度も声をかけられたそうです。

「錦田さんの人となりが分かりました」という言葉も多かったといいます。38分の動画の大半は、錦田さんが創業から今までの経緯を話している場面です。

鹿児島から来て、買って帰った人がいた

いちばん印象に残った出来事として錦田さんが挙げたのが、鹿児島からの来店です。動画でWAGONを知り、わざわざ宮崎まで来て商品を買い、「応援しています。頑張ってください」と声をかけて帰っていったお客さんがいました。

宮崎市内の店にとって、県外から人が来るきっかけを自分たちで作るのは簡単ではありません。それが1本の動画で起きた、というのが錦田さんの実感です。

縫製工場の存在が知られるようになった

ロカルTVでは店舗だけでなく、青島の縫製工場も撮影しました。公開後すぐに仕事の依頼が増えたわけではない、と錦田さんははっきり言っています。ただ、「青島に工場があるんですね」と言われる場面は明らかに増えました。

WAGONの工場は、自社ブランドだけでなく他社の衣料品の製造も受けています。

社内で「YouTubeをやってみたい」という話が出た

もう一つは社内の変化です。出演をきっかけに、WAGONの中で「自分たちでもYouTubeをやってみたいね」という話が出るようになりました。外からの反響だけでなく、自分たちの発信をどうするかを考え直すきっかけにもなっています。

売上への効果は数字で出せるか

出せません。錦田さんも「YouTubeによって売上がいくら増えた、という正確な数字は出せない」と話しています。

動画は4万回以上見られていますが、見た人が全員「YouTubeを見ました」と言ってくれるわけではありません。動画をきっかけに来店した人も、オンラインショップで買った人も、黙って買っていけば数字には残らない。店頭で声をかけてくれた人と、鹿児島から来た一人が、見えている部分のすべてです。

私たちLOCARUは、ここを無理に数字にしないほうがいいと考えています。そのうえで、効果を感じ取るためにできることはあります。来店時やオンラインの注文時に「何で知りましたか」を一言聞いて、YouTubeと答えた人を数えておく。ささいな記録ですが、半年続ければ「なんとなく増えた気がする」より確かな手がかりになります。

InstagramとYouTubeでは届く人が違った

WAGONはInstagramで店舗や商品、工場のことを日頃から発信しています。それでも、YouTubeに出たことで、これまでのSNS発信では届いていなかった人にまで情報が広がった、と錦田さんは話します。

錦田さんの言葉を借りると、「Instagramを見る人」と「YouTubeを見る人」では、接触できる層が違う。普段から自分たちで発信していても、面識のない人からこれだけ声をかけられる経験はなかったそうです。動画の内容や構成の力もあるが、それだけではなく「YouTubeという場所そのものが持つ力も大きい」というのが、出演を経ての錦田さんの見方です。

Instagramは、すでに店を知っている人やフォローしている人との関係を保つのに向いています。YouTubeの長尺は、まだ店を知らない人が、検索やおすすめから偶然たどり着いて、30分以上かけて人と会社を知る場所です。WAGONの場合、Instagramを続けていたうえでYouTubeに出て、届く相手が広がりました。

YouTubeが苦手でも出られるか

出られます。錦田さん自身が、もともとYouTubeには苦手意識がありました。

最初に出演の話を聞いたとき、「ちょっと大丈夫かな」「YouTubeのノリは少し苦手だな」という気持ちが6割ほどあったそうです。普段YouTubeは見るけれど、いわゆるYouTuberらしいテンションには距離を感じていた。

実際の撮影では、テンションを上げることも、何かを演じることも求めていません。創業から今までのことを、普段どおりに話してもらっただけです。そのまま撮った姿が動画になり、公開後の反響を受けて、錦田さんは「最初はちょっと斜めに見ていましたけど、やってみて良かった」と振り返っています。

社長が話し上手である必要はありません。普段やっていることと、その背景にある考えを、普段の言葉で話してもらう。引き出すのは撮る側の仕事です。

錦田さんが考える「YouTubeを使ったほうがいい人」

最後に、どんな人がYouTubeを使ったほうがいいと思うかを聞きました。錦田さんの答えは「商売をしている人」です。

自分たちが何をしている会社なのか、どんな商品を作っているのか、どんな人が働いていて、どんな思いで商売をしているのか。それを知ってもらう道具として、YouTubeはとても有効だと錦田さんは感じています。

同時に、動画のハードルも率直に挙げていました。写真なら手軽に始められても、動画は撮って終わりではなく、編集が要り、音も考えなければならない。続けようと思えば時間も人手もかかります。WAGON自身も少人数で回している会社なので、全部を自社でやる難しさは分かっている。そのうえで「その難しさはいったん置いておいても、YouTubeは活用したほうがいい」というのが錦田さんの結論でした。

企業のYouTube出演についてよくある質問

YouTubeに出ると売上は上がりますか?

売上への効果を数字で切り出すのは難しいのが実際のところです。WAGONの場合も、店頭で声をかけられる、県外から来店がある、といった行動の変化は出ていますが、売上の増加額は錦田さん自身「出せない」と話しています。効果を追うなら、来店時や注文時に「何で知ったか」を聞いて記録するのが現実的です。

YouTubeが苦手な社長でも出演できますか?

できます。WAGONの錦田さんも、最初はYouTubeに苦手意識がありました。密着型の動画では演技やテンションは求めず、普段どおりに仕事と経緯を話してもらう形で撮るので、話し上手かどうかは関係ありません。

Instagramをやっていれば、YouTubeは要りませんか?

役割が違います。WAGONはInstagramで日頃から発信していましたが、YouTubeに出たことで、それまで届いていなかった人に情報が届いたと錦田さんは話しています。Instagramは既存の顧客との接点、YouTubeの長尺はまだ知らない人に会社を知ってもらう場、と分けて考えるのが実態に近いです。

自社でチャンネルを持つのと、番組に出るのはどう違いますか?

自社チャンネルは発信を積み上げられる反面、登録者がゼロから始まり、企画・撮影・編集を続ける手間がかかります。番組への出演は1回で終わりますが、すでに見ている人がいるチャンネルに載るので、最初の1本から届く範囲が広くなります。WAGONのように、出演をきっかけに自社でやるかを考え始める順番もあります。

少人数の会社でもYouTubeは続けられますか?

自社だけで全部をやるのは難しい、というのがWAGONの実感です。動画は撮影のあとに編集と音の調整が要り、続けるほど時間と人手を取られます。撮影と編集を外に任せて、社内は話す内容と出演に集中する分け方なら、少人数でも続けやすくなります。

まとめ:1本の密着動画で届いた先

WAGONの錦田さんがロカルTVに出て起きたのは、店頭で声をかけられる、鹿児島から人が来る、工場の存在が知られる、社内でYouTubeの話が出る、という4つの変化でした。売上の増加額は分かりません。ただ、Instagramでは届いていなかった人に、会社のことが届いたのは確かです。

最初は斜めに見ていた錦田さんが「やってみて良かった」と言っている。地方で商売をしている会社がYouTubeを検討するとき、一つの判断材料になる話だと思います。

宮崎で密着動画やYouTube運用を頼むなら

私たちLOCARUは、宮崎の経営者に密着するYouTube番組「ロカルTV宮崎~地方社長の1日~」を自社で企画・撮影・編集している会社です。WAGONの回も、私たちが撮りました。

ロカルTVと同じ形の密着動画を、自社用に1本作ることもできます。社長・企業密着型の15〜60分程度の動画で、1本30万〜50万円(税別)です。自社のYouTubeチャンネルを継続して運用する場合は、10〜15分程度の横動画を中心に月22万〜42万円(税別・月4〜8本)のプランがあります。最新の料金はサービス・料金のページをご覧ください。

制作例は実績ページでご覧いただけます。「YouTubeが気にはなっているが、うちの会社で何を撮ればいいのか分からない」という段階からでも構いません。

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